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トピックス社長のブログアジアと英語

昨年の春、前に勤めていた大学の仕事で、インドネシアで会議をしていた時のこと。

メンバーは、日本側は随行のスタッフ2名と私。インドネシア側は日本語学部の先生たち3名の計6名で、全員が日本語を解するので、会議は日本語で進行していた。

とそこに、他学部のインドネシア人の先生がひとり加わった。当然ながら日本語は解さない。すると誰かが「じゃぁ、ここからは英語でやりましょう」と一言。その瞬間から、今まで吹いていた微風の向きがさっと変わるように、いとも自然に共通語は英語となり、難なく会議は終了した。

これはアジアの国ではよくある光景で、ひとりでも相手国の言語が分からない人がいると、皆が英語でしゃべりだす。改めて「Do you speak English?」と聞かれることはほとんどない。と言っても、その英語は簡単な文法と単語を組み合わせた中学校レベルの英語だ。

90年代に急速に英語化が進んだアジアは、シンガポール、マレーシア、インド、フィリピンなど英語を公用語、共通語とする国々に、タイ、ベトナム、インドネシアなどの英語新興国も加え、今や世界最大の英語地域となっている。

そこで求められるのはAmerican EnglishでもなくBritish Englishでもない。如何に正確に、分かりやすく、相手に意思を伝えるかが勝負のBasic English。つまりは中学校までに学ぶ基本的な単語を使って、自分の意思を相手に伝える英語の運用能力だ。

世界人口の4人に1人が英語を使う時代。英語は非英語圏の人々の主たる言語と化している。日本も早く新しい英語感を確立しなければ。いつまでも一生かかって学習しても到達できないNative Englishにこだわっていては、猛スピードで英語教育を強化するアジアの国々の中でますます遅れをとってしまう。

そんな想いをまとめて、4月末に関西経済同友会から提言を発表した。興味のある方は是非読んでいただきたい。

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